初恋のあとさき
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初恋のあとさき

日高ショーコ

3部作、3冊目。前作嵐のあと後日談も。

2018年2月9日
221ページ、表題作4話(描き下ろし2年後おまけ6p付)+double line(嵐のあと後日談40p)、計2組登場。

スピンオフのスピンオフです。
<1シグナル→2嵐のあと→3初恋のあとさき、そのほかにショートショート集After>

本編中ではほとんど前作の2人は登場しないので、どれも別々で読めます。
ただ本作はボーナスページというか2冊目嵐のあとの2年後の後日談が40pもあるので、前作読んだ方にはなお嬉しいです。

前2作&Afterはだいぶ前に読んでて、今回やっと完読。
いやー、さすが作者さん。
大人の男性の魅力がすばらしい。
華美じゃないけど、品のある普通っぽい男性が魅力的。
Yシャツ姿や肩のラインがきれいです。
女々しいのや子供っぽい話が苦手な方には、ぜひオススメのシリーズ。

前作嵐のあとで登場した恋愛感情の苦手なカフェの美山の話。
なぜそうなったのか、学生時代のトラウマがわかります。
仁科がはっきりしないけど、こういう優柔である意味ずるい?男って、むしろこれが普通なんじゃないかなぁ。
女性より社会的だから外面気にするし。
等身大でリアリティがあり、かえってウソ臭くなくてストーリーに好感が持てました。

おまけの2年後も良かったです。
そして!
嵐のあとの後日談短編が嬉しかった!

あれだけでは物足りないエンドだったので、久々に再読して通して読んだら、ほっとするラストでした。
榊の繊細さや岡田のおおざっぱさ、未来への不安がよく描かれてます(笑)。

ちなみにショートショート集では、嵐のあとの2人がよく出てきます。
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