トリガー
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トリガー

イシノアヤ

とあるクズエリートの人生の崩壊……と恋愛

2018年2月13日
いつもオシャレでほのぼのとした作品が多いイシノアヤ先生。こちらは重くシリアスな作品でした。自分の根幹からずっと目をそらして生きてきた三井。普通であるためにエリートを纏い繕ってきたのに、離婚によってそれは容易く剥がれてしまう。転落ぶりと、その捌け口となる曽根へのアレコレが酷くて、どうしてそこまでと思ってしまった。でもあれはきっと嫌悪していた自分自身。あんなにされても逃げ出さない曽根。曽根はずっとわかっていたんだろうなぁ…。読み進める毎に、三井の背景がわかり、その脆く弱い部分に手を差し伸べたくなる。

「トリガー」前後編
エリート課長・三井と曽根は高校生の元同級生。曽根が三井の隣室に越してきたことにより再会。離婚したばかりで荒れていた三井は、高校の頃告白してきた曽根に…。

「ビューティフル・サンデイ」
三井、小学生から中学生へ。

「サニー」
二人で暮らす三井と曽根。行き詰まる三井を救うのは…。

「トリガー1.5」描き下ろし20ページ
三井が新しい職場で出た初めてボーナスで買ったものは…。毒が抜けたような表情の三井。曽根がいて本当に良かった。できればもっと可愛い姿が見れるであろう続きが見たくなる。

「あとがき」2ページ
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