このレビューはネタバレを含みます▼
ヒロインのエリーゼがともかく可愛い人です。そしてヒーローのアレックスは、両親を早くに亡くし、愛される人を探す為に、いろんな女性と短い交際をしている為、遊び人と言われている麗しき近衛騎士。望まない結婚を強いられエリーゼに冷たく当たりますが、彼女の努力により少しずつ心を、開いていきます。エリーゼには予知夢を見るという秘密がありますが、その力と関係する力をアレックスも持っていました。その秘密にまつわる枝垂桜の前で語られたお話は切ないもので、過去の予知夢姫と隣国の王子のお話でした。その予知夢姫が残り少ない命で、恋を知る事が出来たと喜ぶ姿は涙もので、「生きるという事は何よりも尊く、幸福な事」という言葉が心にしみました。また予知夢姫を亡くした隣国の王子の心境を想像して語るアレックスの言葉にもウルッときました。この枝垂桜の前での場面はあとにも出てきますが、2つとも私のお気に入りの場面となりました。そんな心温まるシーンが散りばめられたこのお話はオススメです。