先の事は誰にもわからない 今を見て決める





2018年3月2日
愛を疑っていたのではない。自分が信じられなかったのだ、と。
ストーリーは目新しさはない。
絵が素敵なのは相変わらず。きれいに場面が繋がれていくので無理なく結末まで楽しむことは出来る。
相手がのめり込まないよう牽制するところ、キャラにも拠るが、ああ言われたら私なら百年の恋も褪める。
それでも、ロストバージンの相手として、理想的なのもよーくわかる。夢のライフイベントとなるのだろう。
絵柄の良さ、雰囲気のある各シーン、キャラがかっこいいというかネチッとかしてない清潔感、どれも藤田先生の魅力溢れるが、ストーリーから来る余韻が足りなかった。
私は、結婚式シーンなどはこの作品に限らずHQ一般、金太郎飴のような終わり方との印象がよくある。その上で、親の姿から幻滅しての愛不信と、かけがえの無い相手と自覚するきっかけがそれか、という二重の金太郎飴で、さすがにこれだけ読んでると高い評価にしづらい。
ただ、珠玉の言葉が並ぶ。
「誰も未来がわかって暮らしてるんじゃないわ」
「それでもやっぱり色褪せてしまったら/君は泣くだろう/傷つけてしまうことできるか」
「君は勇気があったのに」
「愛がそのうち色褪せようがなんだろうがそんなことどうでもいい/今の思いを伝えたい」
人は愛されなくなる事を恐れはしても、相対的に自分の心変わりには主体的にとらえ勝ち。
自分本位で動くのが通り相場的なプレイボーイ。彼は、相手に誠実で愛に真摯、責任感がそっちに来たか、という人柄。両親へ「勇気」を認める場面でストーリーは首尾一貫し、今を大切にするとの硬い背骨で引き締まる。
柔らかく気高ささえ感じさせる描線で、意見対立シーンさえ、刺々しさよりも、主張する姿にも人柄を滲ませクライマックスの彼の気づきを読み手に納得させる。藤田先生の手にかかると、美しい、彼の溢れる愛の自覚シーンとなった。
HQはタイトルがピンとこないものが多い。読者を取り逃がしているとよく思う。
ストーリーは目新しさはない。
絵が素敵なのは相変わらず。きれいに場面が繋がれていくので無理なく結末まで楽しむことは出来る。
相手がのめり込まないよう牽制するところ、キャラにも拠るが、ああ言われたら私なら百年の恋も褪める。
それでも、ロストバージンの相手として、理想的なのもよーくわかる。夢のライフイベントとなるのだろう。
絵柄の良さ、雰囲気のある各シーン、キャラがかっこいいというかネチッとかしてない清潔感、どれも藤田先生の魅力溢れるが、ストーリーから来る余韻が足りなかった。
私は、結婚式シーンなどはこの作品に限らずHQ一般、金太郎飴のような終わり方との印象がよくある。その上で、親の姿から幻滅しての愛不信と、かけがえの無い相手と自覚するきっかけがそれか、という二重の金太郎飴で、さすがにこれだけ読んでると高い評価にしづらい。
ただ、珠玉の言葉が並ぶ。
「誰も未来がわかって暮らしてるんじゃないわ」
「それでもやっぱり色褪せてしまったら/君は泣くだろう/傷つけてしまうことできるか」
「君は勇気があったのに」
「愛がそのうち色褪せようがなんだろうがそんなことどうでもいい/今の思いを伝えたい」
人は愛されなくなる事を恐れはしても、相対的に自分の心変わりには主体的にとらえ勝ち。
自分本位で動くのが通り相場的なプレイボーイ。彼は、相手に誠実で愛に真摯、責任感がそっちに来たか、という人柄。両親へ「勇気」を認める場面でストーリーは首尾一貫し、今を大切にするとの硬い背骨で引き締まる。
柔らかく気高ささえ感じさせる描線で、意見対立シーンさえ、刺々しさよりも、主張する姿にも人柄を滲ませクライマックスの彼の気づきを読み手に納得させる。藤田先生の手にかかると、美しい、彼の溢れる愛の自覚シーンとなった。
HQはタイトルがピンとこないものが多い。読者を取り逃がしているとよく思う。

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romance2 さん
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