年上のヒト。 once more
」のレビュー

年上のヒト。 once more

小田原みづえ

この巻は蛇足だったかも

ネタバレ
2018年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作者様買いです。
この作品が高評価だったので、大正ロマンチカから飛んできました。作品は過去分を読んだ方が良い方と過去分は読まなくて良い方に分かれるとおもうのですが、この方の大正ロマンチカの腕がかなりのものだと思う時、過去分は読まなくて良い方に入ると思います。
この作品自体は、3巻続いた年上のヒトという作品の後日談の後日談なのですが。。。
どうなんだろう? 提起する問題がないから、無理矢理藤野さんが多忙ですれ違う設定とか、結局はそれを解決出来ないからそのまま最終話に突入。無理矢理作った多忙という設定は解消されないまま、お互い思いあっていくから大丈夫? 的な終話で、ん? これで終わり? という感じでした。多分、最終巻から1つ手前の巻で、子どもの生まれた後を描いてしまったので、最終話に持ってこれそうなテーマなり、話の展開なりがどうしても考えつけなかったのか、気持ちが既に次作へ向かってしまったのか、それ以外の理由かはわかりませんが、いずれにしても最終巻は惰性に思えました。
最終話に向かって盛り上がっていけないことがわかっていたら、このシリーズ自体には手を出さなかったなぁ。
……というわけで、買わなくて良い方、という風におもいました。この作品を愛している方と作者様には、上からな言い方でごめんなさい。全巻を割引なしで購入した哀しさ、ご理解ください。
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