Dear,MY GOD
」のレビュー

Dear,MY GOD

朝田ねむい

好みは分かれるでしょうが

ネタバレ
2018年3月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 2作品。どちらも、とても印象深い作品でした。表題作はカルト教団に心酔する少年×神父でしたが、少年のこれまでが何かに縋りたくなるのも分かるほど酷い。弱くて、どうしようもなく純粋。神父が放っておけない、て言うか本分忘れて惹かれちゃう気持ちが、物凄く理解できた。読者に先を委ねた感じで終わりましたが、少年がこの先たくさんの人に出会って、精神的に自立し、絵が売れるようになってからの二人まで読みたかったです(私の妄想の中では、神父さんは神父をやめて、小さな家で二人静かに暮らしているのですが、どうでしょう)。もう一つは、人との関わりを拒んで生きてきた花屋さんが、チャンスをもらう話でした。読後感も良かった。初めて読む作家さんでしたが、独特の世界感がありました。あ、他の方も書かれてますが、エロはない(2作目はキスだけ)と思って読んだ方が良いです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!