このレビューはネタバレを含みます▼
懐かしい。ずっともう一度読みたくて探していました。主人公達と同世代で、リアルタイムで読んでました。恋愛ものが多い中、少し違う作風で、また自分も自分の将来とか色々と重ね合わせていたので、すごく記憶に残っています。
見た目も性格もバラバラな高校3年生達が、自分の実生活とかけはなれた環境の中で仲間として過ごすうち、共感したりぶつかりあったり、見えなくなっていた現実に気付き、この先の未来に希望を持って進んでいく。そんな姿が描かれています。よくある話?と言われれば何とも言えませんが、私は引き込まれて読んでました。最後はえ?そうだったの⁉とタネ明かし展開に驚きましたが。皆の気持ちがバラバラにならなかったのが嬉しかったですね。
個人的には、篠さんが気に入ってました。それと主人公。主人公が大人になって、篠さんが彼女の気持ちに応えてくれたらいいなと。
最後のあのチケットは、ラストのその先を予想させるものだったと勝手に確信してます。さすがにそんな思わせ振りな事はしないでしょうと思いたい。私の勝手な希望ですが…。
聖先生の作品は、断定的に言葉で表現せずに、読み手に想像させる様なラストという印象があります。
いつも、人生を考えさせられるような作品を描く漫画家さんですね。(全作品を網羅している訳ではないので、私が読んだものは、という意味です)
リアルな現代の高校生がどう感じるか分かりませんが、是非読んでみて欲しいです。