アヒルくんはソレを知らない
」のレビュー

アヒルくんはソレを知らない

コウキ。

攻めに良いとこがない

ネタバレ
2018年3月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 扱ってる題材の重さに加え、絵は綺麗なんですが如何せん細かく、文字の多さもあり、とにかく読んでて「目が滑るな」という印象が強かったです。主人公が痩せて可愛くなってからは簡単にコンプレックスを脱却してしまい、そこから攻め側のコンプレックス救済みたいな流れなんですが、主人公が手のひらを返したようにイケメンとして生活してることに違和感(口が悪くてすみません)。普通、長年見た目がコンプレックスでそれによってイジメを受けたりしてたら、心にもっと根深い傷があるもんなんじゃないか?とか、そこまで攻めがちゃんと修復してあげる、っていうストーリーのほうが良かったなとか、痩せたのも攻めが出向かなんか行ってる間に自力で痩せるので攻めはほぼ活躍してなくないかとか、それで攻めは自分が整形美人だから人のことも見た目で判断するしコンプレックスの塊だし(結局攻めが受けを好きなのも見た目が可愛いからだとしか思えない)…とか。まぁ全体的に「攻めに良いとこがない」のが個人的にまったく響きませんでした。ちょっと奇を衒いすぎたというか、素直に醜いアヒルの子を白鳥に転身させる話にすれば良かったのにな〜〜と思ってしまった。これだけ「人は見た目がすべて」と前面に押し出したストーリーは珍しいし、そこを評価できる人なら刺さるかもしれません。私は微妙でした。
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