魔女に捧げる誓い(2)
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魔女に捧げる誓い(2)

日高七緒/デボラ・シモンズ

自分を魅力的に見せようとしてない時に見た

2018年3月31日
国一番の女たらしと言われたスティーブンが、ヒロインブリードの危険に対して駆けつけた時から、ブリードは、彼を見る目が変わった。
守ろうとした彼はしかし、酒が抜けない。ブリードは彼の心を癒し救う。酒の呪縛から解き放たれ、辺りの土地の自然の美しさを五感で感じとる喜びに気づかせたのだ。
新しい彼の騎士の勇姿ぶりはブリードの目にも焼き付いた。
ストーリーは彼の変化と彼女の変化がメイン。
一巻目の、言わされて嫌々口にする「だんなさま」と、この二巻目の、進んで彼に言う「だんなさま」の違いが鮮やかな対比。
同時に、完璧な人など居ないのだという、恋愛でもなんでも通じることを、話の中でスティーブンの気付きを通して語り、恋愛もあるがその他要素も強いメッセージ性がある。押し付けがましいというわけではない。

スティーブンが、「知らないキスはない/私はそう思い上がっていた」と言うところが結構好き。
また、自分を魅力的に見せようとしてないときに、本当のあなたを見た、というブリードの台詞がとても良かった。

描かれた外の自然も建物も、建物内部も服装も、とても雰囲気が伝わった。

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