最後の騎士と男装の麗人(1)
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最後の騎士と男装の麗人(1)

デボラ・シモンズ/日高七緒

真っ暗闇でも相手を感じる

2018年4月1日
秘密がばれた後も前と変わらず接触してくれる。
ヒロインを守る気満々。
ばれる前後関係のこと、平凡な「男装の麗人」ものの典型の進行。
ただし、女とわかったときの彼の嬉しさは強大。しかもリアクションがベタすぎ。
比較的早期に男装がバレてある意味そこが片付いてからも、彼の病に冒されている姿は思い出したように時折顔を出し、謎の方は次巻へ持ち越される。懸念材料は発火を待つ爆弾のようという、ちょっとニクイ展開。

三人旅はなかなかいい感じで、まとまりが良い。従者の人柄があたたかい。

サスペンスのために共に何かに立ち向かう構図、ましてエミリーが女であるとの意識なく来た彼との間では尚更ラブは薄い。
構成上仕方がないが。
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