それでも世界は美しい
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それでも世界は美しい

椎名橙

何度も読みたい

ネタバレ
2018年4月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 内容はたぶん王道に近いと思います。
好きな人は好きという感じ。
主人公のリビは幼すぎる容姿に対して発言が大人すぎるのがやや違和感でした。それでもこの作品を読み続けたいと思ったのは、このタイトルの意味と、自然の雄大さを感じていたからです。
想いと実感はどういう事だろうとずっと思っていました。最終巻、この作者はこれをずっと描きたかったんだと納得できました。話のストーリーも良いですが、その節々の言葉が好きです。私も『それでも』というワードが好きになりましたし、想いと実感について考えるようになりました。
後半の巻は憎しみが渦巻く人間性が顕著に出ています。憎しみや憎悪を描写しているシーンは、他の漫画よりも秀でてる方だと思います。
だからこそ、自分自身とその憎しみに付き合っていくキャラクター、背景に惹かれます。
勧善懲悪でもなく、迷いや葛藤、どす黒いもの、誤ち、どうしようもないもの、それでも、それでも、の想いがつまった人間らしさが出ている作品として
高評価にしています。
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