ど根性ガエルの娘
」のレビュー

ど根性ガエルの娘

大月悠祐子

病的

2018年4月18日
作者の大月悠祐子は、家族のことをネタに描いている。
それも、「自分はこんなに虐げられていた」というエピソードばかりだ。
3巻まで読み進めた段階で、私はそれを「卑怯だな」とも「やりすぎだな」とも感じた。

たとえ家族に恨みや不満があったとしても、それは家庭内で解決するべきであり、不特定多数へ発信するものではないからだ。

ところが4巻を読むと、まさにそのことがネタにされているではないか。(実父から「母親のことは描くな」と言われたエピソード)

この作品は恐ろしい。

果たして大月悠祐子は、まともな精神状態のもとで、これを描いているのだろうか?
最後にどうまとめるつもりなのだろうか?

それがまるで分らない。

計算づくでやっているなら、大傑作になる可能性もあるが、
今は「病的」なものを強く感じる。
いいねしたユーザ4人
レビューをシェアしよう!