このレビューはネタバレを含みます▼
まず超俗物だけど憎めない伯母さんのキャラが「傲慢と偏見」の母親を思い起こさせて素敵でした。今までTL小説を腐るほど読みましたが、海外古典小説も腐るほど読んできました。この作品には古典小説に通じる、仄かな文学の匂いを感じました。
中身はコメディです。しかし描かれてる内容は深刻で、ヒーローがした酷い行為により、ヒロインは重篤なPTSDを発症してます。作中ではヒーローは最後まで自分の行為によってヒロインが病んだことを自覚しません。(公式サイト番外編では描かれます)そこは少し残念ですが、全体は非常に面白かったです。良作です。