ユニさん

手に入れたいもののために手段を選ばない姿、相手を独占したくて嫉妬する姿、自分の本音を伝えることによって、相手や他人に負の感情を抱かれるのが怖くて言えない姿、どの作品も人間特有の醜さや儚さが入り混じっていて美しかったです。
しかし、自分でもびっくりしましたが、一番印象的だったのが最後の『わたしたちはバイプレイヤー』でした。普段BLコミックを読むときは、脇役の女の子視点で読むことは全くなかったので、すごく新鮮でコミカルで、でも最後の見開きのセリフには心が打たれるものがありました。
はらださんの作品に出てくる女の子は一癖も二癖もあるという印象ですが、決して蔑ろにせず愛を持って丁寧に描写しているのですごく好きです。

はらださんが描く一癖も二癖もあるキャラクター、画、ストーリー、性描写と全てが魅力的でした。特に『好きなひとほど』の2人は始まりこそはイマイチでしたが、物語が進むにつれて、互いが互いを好きになっていく過程を見れてとても良かったです。買ってから何回か読んでいますが、読むたびに可愛い〜と悶えてしまいます。