このレビューはネタバレを含みます▼
絵は綺麗で少女漫画らしく、いい感じなんだけど、どうも展開についていけない。なんで、こんなに評価が高いのか謎。
そもそも、思春期の子供、それも同い年の男女の連れ子での再婚は、親も相当ナーバスになり、気もつけるはず。
子供達、特に娘にそこまで気を遣わせるシングルマザー、居るかな?全く何も考えてない身勝手な母親はたくさん存在すると思うけど、その場合は、もっと家庭顧みない、料理もしない、顔合わせの機会を設けないような人ではないだろうか。矛盾している。
更に、理央が由奈に気持ちが傾く経緯が理解不能。そもそも、朱里は親の再婚がこのタイミングじゃなければ、理央の気持ちに応えたかった、という設定なのではないのか?よくわからないのだけど、だとしたら、それなのに、母親の為に自分の気持ちを抑えたのを知ったら、ますます放っておけなくなるのが、男心なのではないのか?
それが告白されたことぐらいで絆されて由奈を好きになる??有り得ない。少女漫画の王道が以前とは違って来てるのかな?90年代ぐらいまでの王道は、告白されてその相手もいい子だから、断れなくて、いじらしくて、付き合ってしまうけど、やはり一つ屋根の下で、強がっていつも自分の事を後回しにしている義理の姉の存在が大きすぎて払拭できなくて、やっぱり、そっちが気になって、好きだ、っていうのが王道だった気がする。
ついでに言えば朱里も、なんで、そこまで和臣に惹かれるのかも、よくわからない。
親の身勝手に振り回される、子供でもなく大人でもない、もどかしい年ごろの高校生、というのは、わかるし、その辺りは泣ける部分もないではないが、なんていうか、恋愛って、こんな感じだっけ?と肩透かし感を喰らってしまうぐらい、それぞれの登場人物の心の動きに納得がいかない。