このレビューはネタバレを含みます▼
今まで色んな商業BLを読んできましたがこの作品が1番泣けます。
特攻隊というセンシティブなテーマであり人を選ぶかもしれませんが、だからこそそこで繰り広げられる人間ドラマはBLという域を超えています。
特に坂ノ上少佐編は読み終わってから心臓を鷲掴みにされたように苦しくなりました。
人間向いてなかったという伴と(恐らく)そこそこ上手く人間を生きた坂之上少佐、この2人の正反対な気質がすごく好きです。
ずっと巻いていた鉢巻きを捨て、満足そうに少佐にもらった刀を抱えて戦闘機に乗る伴が儚く切なく何とも言えない感情にさせられました。海の底で2人一緒にいつまでもお喋りしていて欲しい。