このレビューはネタバレを含みます▼
購入させていただいてから数回、読ませていただいておりますが、…毎度号泣です。だから、あまり読み返せない…と思いつつもやはり、読みたくなる。私は元より戦争について小さい頃から興味がありました。なにかのアプリで、こちらの作品がおすすめで出てきた時、「ん、戦争モノか…。」とふと思いましたが、つい見過ごしておりました。戦争について興味もあるし、BL作品も大好きなのですが、その時はおすすめでちら、と出てきたのみでしたし、気は惹かれましたが、画面が切り替わると、おすすめがもう見れなくなってしまっていたので、諦めておりました。
そしてついこの前、別の作品を調べる為、こちらのサイトを利用させていただいていたところ、見つけました。
ふと表紙から気になりまして、試し読みをさせていただいたところ、「あ。これだ。」となり、即購入。
一巡目は、もの凄い勢いで読みました。二巡目は、台詞や表情、小さな文字までしっかり読み込みました。三巡目からは、もうその繰り返しです。
何度読んでも、号泣。
戦争モノと言うのは、他の方も書かれている様に、取っ付き難い題材であるはずなのですが、それをとても慎重に扱いつつ、期限ある愛を描く、儚い純愛のようなものであり、大きくペア分けをすると二つのエピソードがありますが、どちらも心にずん、とくるお話でした。
(きっと、淀野さんの志津摩くんを想う気持ちも、尊いものなのですが、愛と言うより執着と感じましたので……(汗))
どちらのお話もとても大好きなのですが、やはり何話にもわたって描かれていた、八木さんと、志津摩くんのお話は、とびきり愛おしいです。
後書き?if?にもありましたが、やはり、志津摩くんは、信子さんへ寄せる八木さんの気持ちを第一にしているんだな、と、……そこにも泣いてしまいました。戦争が終わったなら、二人で過ごせばいいのに…どこかへ逃げちゃうとは、志津摩くんらしいし。健気で。本当に可愛いです。
八木さんは……追わないのか…とつくづく。思いますが、八木さんは八木さんで、臆病なところがあるのも素敵です。でも結局、志津摩くんに心を鷲掴みにされているのも……。
この作品を読むと、感情が溢れ出してしまいます…もう字数も余っていないので締めます、が、大好きです。この作品が。出会えてよかった。まだ何度も読みます。
下巻が出たら必ず購入させていただきます。大好きです。