このレビューはネタバレを含みます▼
読んでいて読み応えがありました。内容があまりにリアルで、正直しんどくなる部分があるのに目が離せない。
2012年前後はちょうど私の学生時代と重なることもあり、当時の流行や空気感を思い出し懐かしい気持ちになりました。
人生の中で、みいちゃんほど極端でなくても、似たような生きづらさを抱える人たちを実際にみてきました。事情を知らないままだと距離を置きたくなる気持ちも分かる。だからといって傷つけたり搾取したりする存在が許されるわけではないとも強く感じました。
一見「だらしなくて常識のない子」のように見えてしまうけれど、実際は、そう生きるしかなかった背景がある。育った環境や生まれ持った資質によってどうしようもない部分があるのだと改めて思わされました。
全力で支えようとすると、自分も相手も混乱に巻き込まれて疲れてしまうこともある。山田さんのように無理のない距離感で冷静に寄り添える存在は貴重だと思います
みいちゃんのような生きづらさを抱える人たちは、本当にまっすぐで純粋で、一生懸命生きてる子が多い。
特にムゥちゃんみたいに支援を受けながら作業所などで毎日を懸命に過ごしている人を私は何人も見てきました。みいちゃんにも、できることならそんな未来を選んで欲しかった……
けれど、みいちゃんもお母さんも支援を拒んでしまっていて、自分の状態や問題点を客観視するのは難しい。
「自分から助けを求められない人をどう救うか」は、現実の社会でも大きな課題だと思います。
私自身もニナちゃんのように生きづらさを抱えてきた側の人間で、支援を受けながら何とか働けるようになりました。支援を求めることができた私はまだ恵まれていたかもしれません。言えない人にも自然に届く支援がもっと広がって欲しいと願わずにはいられません。