フォロー

0

フォロワー

0

総レビュー数

4

いいねGET

4

いいね

1

レビュー

今月(5月1日~5月31日)

レビュー数0

いいねGET0

シーモア島
ベストアンサー0
いいね0
投稿レビュー
  • 四十一番の少年

    井上ひさし

    作家井上ひさしの原点に違いない作品
    2020年7月27日
    作家井上ひさしは母子家庭で育ち、事情あって養護施設(孤児院)で育っています。その中で寮生からのいじめを経験しました。当時バラバラになっていた家族との絆を強く求めました。それがこの3つの短編に描かれています。この時代少年を取り巻く日々の圧迫は大変なものと想像出来ました。ひょっこりひょうたん島などに見られるコトバのユーモアは寧ろこの経験からも醸し出されるかも知れません。作家井上ひさしを知るための原点。でも、読んでいてあまりにも辛いのでマイナス1点の4点評価としました。
    いいね
    0件
  • 故郷忘じがたく候

    司馬遼太郎

    故郷は本当に忘れがたいのか
    2020年7月26日
    秀吉を嫌いな朝鮮の人は多いだろう。拉致されたのだろうか400年以上前の陶器職人たち。しかし現在の名品薩摩焼は彼らがとても良いものに仕上げてくれたのではないだろうか。歴史は残酷な面がある反面、不思議な感動も与えてくれる。この作品は日朝関係について事実をとりあげながら、同時に大切な何かメッセージを伝える。
    いいね
    0件
  • 女帝 小池百合子

    石井妙子

    学歴問題にとどまらず政治手法を鋭く描く
    2020年6月12日
    評判のこの本は当初書籍で入手を試みた。しかし初版本は5月の発売後直ぐ売り切れたため敢えて電子書籍を入手。貪るように読み終えた。個人的には若い頃3年ほど地方政治に関わり持った辛い経験を思い出した。余りにもこの世界は庶民感覚と乖離してた。この本を読んであーやっぱりと思った。小池知事の学歴詐称問題は、同時に小池氏の政治生活を余すことなく辿る。平成の政治ワールドを庶民の観察眼で余すことなく見事に描いている。特に小池知事の政治手法はメディアそして庶民を巧みに翻弄出来るプロ業であると実感した。「メディアはメッセージ」。有名なカナダ人の学者の言葉をふと思い出した。
  • シャンハイ ムーン

    井上ひさし

    WOWOWでシャンハイムーンの新作舞台を観て
    2020年6月8日
    初演とは配役が変わっても素晴らしい舞台。もともと井上ひさし作品は好きでした。舞台を観ながら原作を読みたくなり電子版で読みました。原作を読み魯迅が仙台で「藤野先生」という素晴らしい日本人に会ったのが、晩年上海での愛らしい日本人たちとの出会いに繋がりました。井上ひさしさんの失語症の言葉遊びは中でも秀逸。戦時下でも会いたくなるような愛に満ちた日本人そして魯迅先生はシャンハイムーンの光を浴びて輝いています。
    いいね
    0件