このレビューはネタバレを含みます▼
まず、素晴らしい作品でした。
私自身心理やメンタル系の発信をしているので、学んだり色んな事象の分析を良くするのでそういう点でもこの手の作品は本当に読み応えがありました。
まず内側と外側を隔てる「箱」というメッセージ性。
・何でもかんでも周りのせいにし被害スタンスを募らせ攻撃を撒き散らすモラハラ由美子父。
・外見ばかりに囚われ娘である由美子母に金の無心をする祖母。
・世間の基準にばかり合わせようと無理な勉強を押し付けるさっちゃん両親。押し付けた事で引きこもって荒れた息子に自分たちが何をしたか省みることなく自分を責めるだけで酒(自分の外側)へ現実逃避するさっちゃん母。
・物理的に逃げ出ていくさっちゃん父。
・由美子という外側と比べることで安心を得たさっちゃん
そしてみんな気付いたかな、
抱っこ紐で小さい子を抱え生傷ボロボロの手で箱の注文をした由美子父の元嫁。(きっと再婚相手もまたモラDVの男だったという描写なのかなとおもいました)
以上『自分の外側にばかり縋り』うまくいかなかったシリーズの人物。
以下救われた人シリーズ
・箱の中で強制的に荒治療され内省した由美子父
・離婚されても外側に求めることなく飲み込み由美子を救いたい一心で自分の罪を誰にもなすることなく背負い大学費用まで貯めた由美子母
・多少波はあったけど飲み込み臆することなく正面から受け止め彼にも助けを求めることができた由美子
人はつい外側に答えや価値があるものだと思ってしまうが内側にある。
最後のクリエイターの笑みは
「さあこの注文者達はこの箱をどう使ってどちらに何を求めるだろう。」
の笑いだと私は感じた。