このレビューはネタバレを含みます▼
作者の方のブログやHPも是非読んでみてください。
amaseさんもずっとこの題材に対して葛藤しながら、それでも自分自身と我々のような同じ趣味の人間のために勇気を出して描かれているのが伝わってきます。
遺族や当事者の方がいらっしゃる今、懐疑的意見があるのは当然だと思います。
不謹慎だ、そのとおりです。
しかし、大人が未成年に手を出す作品や、殺人やその他犯罪が描かれた作品、実在する病気を扱った作品、災害を扱った作品などはどうでしょうか。
当事者や身内の方は絶えずいらっしゃいますし、不快に思う方もいるでしょう。
それでもこれらの描写は大ヒット作品からR18作品まで幅広く登場します。
それらが許されていて、特攻隊が許されない理由はあるのでしょうか。
この作品はあくまでフィクションです。
現実の方々へ迷惑をかけるつもりはありませんし、手放しで考えなしに絶賛しているわけでもありません。
好きだからこそ当時のことを調べて詳しくなり、その度にエンタメ消費していることを本当に申し訳なく思っています。
amaseさんもしっかり軍事マニアで、知識を持った上で描いているのが伝わってきます。
実情を知り批判が来るのも承知の上で、それでも自分の好きには抗えずに罪悪感と戦いながら楽しんでいるんです。
どうか、見逃しては貰えないでしょうか。
こうした題材を好きな気持ちを発散させるには、この漫画しかないんです。
この題材で描く決心をしたamaseさん、規制することなく発表を決めた編集部のみなさん、本当にありがとうございます。
どうかこの作品が好きな人達にたくさん届き、苦手な方にはなるべく見つかりませんように……。