このレビューはネタバレを含みます▼
8巻まで面白く読んでいましたが、9巻は期待外れでした。
この巻から二人の当て馬が登場しますが、まずこの二人があまりに舞台装置的すぎるというか、メインキャラに狙った動きをさせるためだけに雑に配置されており、リアリティがなく白けます。
しかもどうみても「当て馬」。
神の視点である読者から見ても(ここからどう展開するんだろう…)とはならず、主人公たちの嫉妬・不安・焦りみたいな顔を見せるためのキャラですよね。というのが予測できてしまうので、このくだり冗長だなあと感じました。
主人公二人にしても、前巻まででかなり距離縮まっていたのに未だ凝りもせず目を合わせりゃドギマギドギマギ…。もう少し全体の心理描写に焦点を当ててもらえたら読みごたえがあったのに、と残念でした。