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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • ブルーピリオド

    山口つばさ

    読んでいる途中に涙が出てきた
    ネタバレ
    2021年2月12日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 私は共感覚という特性を持った人間です。この共感覚というもの自体はそこまで珍しくはないのですが、私は共感覚を持つ人の中でも、一際色に敏感です。
    その日その日によって空気を吸うとその日の色を感じ、場所や音、人にも色があるのが当たり前です。
    しかし、このような私が感じたことのほぼ全ては周りの人にはなかなか理解してもらえないものです。変な人だと思われることや嫌われることが怖くて、どんな色を感じても人前では言わないように気をつけて私は今まで生きてきました。
    この漫画の主人公の男の子が「早朝の渋谷が青い」と感じ、それを絵にして褒められているのを見た時、本当に涙が止まりませんでした。
    私は昔から見えた色を頻繁に絵にしますが、人前では感じた色ではなく、視覚を通して見えた色だけを使って絵を描いてきました。
    ずっとずっと自分を偽りながら絵を描いているようで、苦しく、もどかしく、そして悔しかったです。
    ですが、自分がその時感じたままの色と風景を周りの目を気にしながらも必死に描き、表現しようとする主人公の子の姿に強く胸を打たれました。
    私はまだ渋谷に行ったことはないのですが、いつか絶対に行こうと思いました。私には早朝の渋谷が何色に見えるのかがとてもとても気になりました。
    今までは怖くて私自身が感じた色を人前で絵におこすことができていませんでしたが、これからは私も自分が見たままの感じたままの色を表現していこうと思いました。誰かに「変だ」「おかしい」と言われても、この漫画の子のように自分の表現したそれに何かを感じ取ってくれる人もいるのだと信じてこれからは絵と向き合っていこうと思いました。