夫と心が通わない カサンドラ症候群で笑えなくなった私が離婚するまでの話
アゴ山/鳥頭ゆば
このレビューはネタバレを含みます▼
現在、障がい児の療育の仕事をしており、広告を見て気になり購入しました。
私自身まだこの仕事について半年足らずですが、ASD特性のあるお子さんで知的に問題のない子ほど関わりが難しいと感じています。言葉も通じるし、身の回りのこともできる。でも他児との関わりでトラブルが起きても、自分に非があるとは感じないのです。
そこを教えることの難しさは当事者にしかやはりわからないのだと思います。
主人公の方に共感する方もいれば、旦那さんを擁護する方もいますが、私はどちらに非がある、というよりもパートナーにASD特性のある人がいるのはこういうことだ、ということを細かく表現されていると思います
私は仕事で関わっているので、時間がくれば離れる事ができるし、休日には会うことはありませんが、結婚して家族になれば、常に一緒にいることになります。相手の特性に合わせて、365日生活するというのは、精神的にもとても疲弊すると思います。とても読み応えのある作品でした。ありがとうございました。