このレビューはネタバレを含みます▼
どこまで行っても救いのない作品です。
しかし、救いのない中でも主人公は奮闘します。
束の間の幸せも享受します。
シェイクスピアは、最悪と言える間は最悪ではないと言いましたが、これは人生の本質を捉えていると個人的には感じています。
もちろん彼はおよそ筆舌に尽くし難い人生を送ってきています。
たけしもまた、どん底にいながら要所要所で幸せを享受しているのです。そして50歳にしてまた、それを享受するために頑張るのです。
それはつまり、まだ最悪ではないのです。
作者がこの作品を通して何を伝えたかったのかは、もはや作者ですらわかりません。
そもそも作品と言うのは何かを伝えなければいけないものでもありません。昨今のポリコレ要素がなければ作品を世に出してはいけない風潮には甚だ疑問を感じますが、ここではそれに関しての感想は述べません。
この作品で伝えたいことがあるのか、ないのかすらわかりませんが、私は現在どん底です。しかし、主人公に頑張る理由、頑張らなければならない理由があるように、私もそれを見つけて、人生をやり直そうと作品を通して思えました。