ぴろさん

私も子供も中学受験とは無縁なまま過ぎてしまいましたが、とても興味深く読ませていただきました。中学受験と戦っている小学生親子と塾講師の心情を知ることができて良かったです。
中学受験ではありませんが、我が子の受験の時にあれこれ口を出してしまったことを反省しました。

私の学生時代は遥か昔なのですが、主人公とその周りの学生達がまるで自分の友達のように身近に感じられ、物語の中にどっぷり入り込んでしまいました。
それぞれの持つ本当の自分と他人から見た自分との違いに対する悩みなど、たくさん共感するし考えさせられます。
自他の関係は、同性・異性・親子・兄弟姉妹といろいろで、同じ人物なのに違う人格のように感じることがあります。
あの人は私より他人といる時の方が楽しそうに見える、私といてもつまらないのかな？私のことどう思っているのかな？と不安になってしまうこともあるかもしれません。
それぞれを取り巻く環境の中で、それぞれの悩みを視点を変えて丁寧に描いている作品です。