このレビューはネタバレを含みます▼
終わった最初、感想は「え?」でした。
瞬もきっとそう思ったはず。海の中でふたりで人魚になってこれからもずっと一緒にいるんだと言われていたから。
でも読み返すと時折ミナミの引っかかる発言があったりします。
人魚が歌を歌って人を誘い引きずり込む。けどそれが下手で仲間に潰されそうになり逃げてきたミナミを瞬が連れ帰り、飢えたミナミに先輩を捧げた助けた。このままでは捕まってしまうし二人でいたいからとミナミは自分を食べさせて、瞬を人魚にさせた(おそらく人魚になったというのは嘘)。後日、ふたりで海へ行くも、水に触れるとミナミは消え、瞬は浜辺に1人取り残される。
ミナミは前にもそういう事を経験(人に人を与えてもらうこと)をしてたんじゃないかなと思いました。
そもそもミナミは狩り(歌)が遠くまで届かない。→誰かに餌(人間)を近くまで与えてもらわなくてはいけない。海の中では彼の声は届かないから、たまたま助けてもらった瞬に話し近くに連れてきてもらう。だから近くに連れてかれた先輩には声が聞こえ、通用した。
ですがここで、瞬にはなぜ効かなかったのか?と疑問が出ます。ミナミがわざと効かない歌い方をしたのか、瞬にそういう耐性があったのかはわかりませんがおそらく前者のようなものでミナミがなにか仕組んでいた可能性は大きいです。ミナミも言っていた通り、ミナミは瞬を食べたくないとつきはねました。
ただ人間を食べるという目標だけなら早々に、飢える前に瞬を食べて少し人間になっている間に海に帰ればいい。けどそうしなかったのはなぜでしょうか。
ミナミが瞬に対して特別な感情を本当に抱いていたのか分かりません。
ミナミはどこに行ったのか。瞬はこのあとどうなるのか。ミナミはどうやって今まで生きていたのか。瞬は人魚になれなかったが、ミナミを食べたことで長生きにはなってしまったのでしょうか。表紙の永遠、80増。というシールや、訳ありシール。商品ラベルの1ヶという表示。他の方もおっしゃる通り、にんぎょひめの物語にそうならミナミは海に帰ったのか。また人を騙して人を食らうのか。そもそもミナミの狩りが下手という話はどこまで本当なのか。ミナミの言っていることがどこまで信じるか具合によって、結構感じ方や考察変わるなと感じます。
考えれば考えるほど妙に点と点が合わない、難しい話でした。楽しかったです。ありがとうございました。