このレビューはネタバレを含みます▼
BL漫画は腐女子の妄想の延長のようなトンデモ展開や、現実味のないお話が多いですが、そんな中の数少ないリアリティのある作品の中でも、抜きん出てクオリティの高い作品だと思います。
ここまで強いメッセージ性を含んだBL作品は初めてです。
繰り返し出てくるセミなどのモチーフ、メタファー、語りだしたらキリがありませんが、いちばんはやっぱり「神」という存在に対するメタファー、それに幸太郎がどのように向き合ったかなど、ラストシーン含め、素晴らしいとしか言いようがない。
手紙でのタイトル回収も本当に凄かった。
よく考えられ、練り上げれたストーリーなんだなあと、本当に感動しました。