daiohdoさん

FF11のApos、UOのtouya、ブラウザ三国志の空白、そしてひまそらあかね。この彼のハンドルネームのどれか一つでも心当たりがあれば買って間違いない本。

この本は彼の幼少期から始まり、有名ネットゲームでトッププレイヤーだった時代や、ゲームクリエイターとして働いていた頃の話、同僚と共同で立ち上げた会社から裏切られて解雇され、株まで取り上げられ裁判で戦い続けた話を当事者としての視点から纏められた、いわば自伝。

軽くまとめただけでも分かる通り、かなり変わった人生を歩んでおり、ただ事実をまとめただけでフィクションにも劣らないほど読み応えがあり面白い。
ただ、私が本当に面白いと思うのは、彼が現在進行系で新たな戦いに臨んでいるというところだ。
そう、この本に載っている中身だけでは終わらないのである。
彼は会社との8年に渡る裁判が終わったあと、政治的、会計的に様々な疑惑のあるNPOや、それら団体に補助金を出す東京都を相手取った住民監査請求を通し、二桁の住民訴訟、国家賠償請求訴訟では地裁勝訴まで成し遂げている。
そしてそれらの戦いを続けながら2024年の東京都知事選に立候補した。息をつく暇もない。
私は彼の心の力に尊敬を隠せない。願わくば現在のあれやこれが収束したあとにネトゲ戦記の続編として都知事戦記なるものが見てみたい。彼の波乱万丈の人生をできる限り追い続けていきたい。

人と人との繋がりの美しさに心を打たれます。
とりあえず二巻の終わりまで読んでみてほしいです。
キャラクターの成長にも感動します。