このレビューはネタバレを含みます▼
一巻だけ読みました。
全員どこか欠落してるし、これヒロインが幸せになれるルート無くない??という感じです。
王太子は幼少期の描写を踏まえるとヒロインにご執心のはずなのに、ヒロインが寝込んでから妹と早期に子作りしてるので、妹ざまぁしてここと結ばれてもヒロインが幸せになれるとは思えません。もしヒロインのことが本当に好きでどうしても家族になりたかったのだとしても、幼少期からの婚約者であるヒロインとはそういうことには一度もならなかったのに、妹とさっさと子作りしてるのは意味がわかりません。ヒロインが寝込んでたの2年間ですよ?そんなに子供急ぐ??子供を作らないと結婚できないなんてこともないのに、婚約だけならまだしも、子作りまでしてるのはどういう理由であっても理解できません。
かといって公爵家に戻っても、母親はヒロインのことを何も分かってなくて未だに「早く戻ってきて!今度こそあなたを完璧な令嬢に…!」とか言ってるので、家柄重視で好きでもない相手と結婚させられる未来しか見えません。
でも家出先で出会った魔術師も、ヒロインとそっくりな別の人の写真を持ち歩いているので、ヒロインのことを「運命の人」と言いながらも、その前の想い人と重ねているとしか思えません…。出会った初めの頃に「そうか、君は○○なんだね」と誰かと比較しているようなセリフがあったので嫌な予感はしていましたが、まさか……。もしかするとヒロインの前世がその想い人だった、みたいなことかもしれませんが、それって結局ヒロインを通して前の想い人を見ているだけで、ヒロインが好きなわけではないのでは??
これ、ヒロイン幸せになれるんでしょうか。
苦しい幼少期を過ごしてきたんだからヒロインには幸せになってほしいのに、どう転んでも幸せになれそうにない気がしました。健気なヒロインは好きなので☆2です。
2巻を購入するか悩みます……。