このレビューはネタバレを含みます▼
友人からのすすめでこちらの本を読ませていただきました。私はBL作品といえばエロシーンがないものはないと思っていたので衝撃を受けました。エロなしでも最後まで読むことができて、とても心が満たされました。
幸紀さんと天使くんコンビは最初コントしてるんかってくらいやりとりが面白いなあと思いながら読んでいたんですが、後半、序盤の「パァン」という音の真相、天使くんの正体と幸紀さんの事件が関連していたなど、思わず背筋がゾッとする伏線回収と幸紀さんと天使くんの別れに泣いてしまいました。そのあとの天使くんと幸紀さんと思われる人との会話の描写でさらに涙が、、。
これでもかと言うほど心動かされた作品でした。幸紀さんのように私も自分に価値を見出せないと思うことが多々あります。でも、天使くんのような気持ちを共有できる存在があるだけで心が軽くなれるんだと改めて感じました。流行り病の影響で精神的に辛い人は少なくないはずです。悩みなどは周りの人に打ち明け、気持ちを共有していきたいと思えたし、私も天使くんみたいに大切な人たちを救えたらなと思いました。
素敵な作品を生んでくださったはらだ先生に心から感謝を、!!