このレビューはネタバレを含みます▼
センチネルバースというものを初めて知り、設定の素敵さとイラストの綺麗さに引かれて一気買いしました。
バース系にも様々ありますが、異能力に近く、かつ心の通い合わせや隣にいることの愛おしさ、感情の揺れ動きなど、いわゆる深い接触だけではない部分においてもお互いの関係が重要で、けれど、よくある「番」のような関係でもなく、ガイドは自分自身で生涯の相手を選択することができる、という点に惹かれています。
素敵なバース性を知れたということ、その初めて触れたお話が本作であったことが本当に嬉しいです。
天才だからと敬遠され、不快な言葉を投げられ、聞きたくなくてもきっと拾ってしまっていた飛鷹さんが、過去に蓮くんと出会っていて、その際に幼い彼に対して「自分のガイドである」という生きる希望のような、光に出会った瞬間に既に一度であったことのあるふたりが、再び出会う巡り合わせの運命が大好きなオタクなので、本当に手を叩いて喜びました。ありがとうございます。
ガイドにとってセンチネルは必ずしも必要ではなく、ガイド自体は契約を結んでいなければ、ペアになったセンチネルでなくとも、精神回復の役に立つという設定が、本当に素敵なポイントであると思っており、蓮くんにとっても、相手のセンチネルは「相性100%」ではなくとも良いということです。飛鷹さんにとっては、どうやっても手放せない手離したくない、壊したくない相手であったとしても、それは決して一緒になれる理由ではない。契約を結べる理由にならない。お互いがお互いに、きちんと選んで、蓮くん側から手を取って、契約を結ぶという決断をしなければいけない。決して、運命ではない。
それでも、飛鷹さんと蓮くんの関係においては、選択に選択を重ねた、選びとった、出会いを重ねた必然で「運命」を作った2人なんだろうなというのが、読後のいちばんの感想です。
この作品と出会ったのが最終話だったことが本当に悔しいです。ふたりで選びとった運命も、選択した繋がりも、この先の幸せがたくさんたくさん降り注ぎますようにと願わずにはいられません。