このレビューはネタバレを含みます▼
まずBLにおいて「金髪×眼鏡×年上」という属性3種が揃った「受け」がいかに少ないかという話。まずこんな素晴らしいキャラを生み出してくださり有難うございます、好みドストレートすぎてどうしたらいいか分かりません。そしてそんな受けに揺るぎない愛を捧げる「爽やか一途(執着)スパダリ黒髪年下攻め」しかも2人ともほどよくガタイも良くひょろくない(重要)。強い。パーフェクトです。
こういう多少強引な体関係からスタートする年下×年上CPは年下がいかに年上を絆すか、にかかっていると思うのですが大抵その解決法は「年上がちょろすぎる」になります。それが一番手っ取り早いからです。だから物語によってはこちら側の感情が追いつかないうちに受けが恋愛感情を抱いていて「いつの間に…?」となる展開が多々あるのですが(これはこれで美味しくもありますが)、この作品はどうか?たしかに受けの時任は押しに弱いです。しかし感情が置き去りにされなかったのは、時任の内心の葛藤がしっかり描かれている事、攻めの佐野がきちんと言葉で伝えて根気強く絆してくれる事、全編通して時任目線に振り切っていることが強く影響していると思います。もう想い合ってるのにお付き合い開始!恋人!って終わり方じゃなかった所も今後を感じてよかったです。
初歩的な褒め言葉が足りてませんでした、とにかく絵が上手い!あとスケベが本当にスケベ!情緒的な描写にちゃんとコマを割いていたはずなのにスケベがこんなに満足いくものなのが凄い。例の電話シーンや資料室での壁際シーンは「今!すごくBLを読んでる!」という実感があって最高でした。
出来れば続編が見たいです。
物語として東京には戻れるのか(戻るのか)、彼らの進展具合、今までの佐野の視点、どんな人物が時任の身体を仕込んだのか…とか書いたらキリがないですが、もし今後出ることがあれば即買わせていただきます。