このレビューはネタバレを含みます▼
韓国語版で履修済みでして、日本語版をずっと待っていたので大変嬉しいです。
叙情的な映画作品のような演出と丁寧で繊細に描かれている物語ですし、優しい攻め×健気受けの好きな人に是非お勧めしたい作品です!
あらすじで触れている通り、「初夏の薫風が流れ込んでくる」ような美しい作品でした。
個人的には8話、10話と18話が美しいけれどどこか切なさが漂う、夏の思い出のような印象で特に好きです。
素晴らしい作画とタテヨミならではの演出、間合いから感じられてくる感情表現などに見入ってしまうことに間違いなしです。
丁寧な演出の上、攻めと受けの気持ちの向き方が繊細に書き込まれていて、映画を観ているような気になります。
例えば気持ちが揺らぐ時、女装の格好のハギョンから男の格好をしているハギョンに場面転換されたり、
有利な立ち位置に立っているとネクタイピンを外すユンソンの父や
祖父似で考え込むと人差し指を叩くユンソンの癖がシームレスに散りばめられていたり。
細かく計算されてる演出に感心してしまいます。
また、リアリティーも見所でした。
ピアノ未経験の初心者特有の手首角度、ウイッグの隙間に見えるハギョンの地毛などなど。
細かいところまで凝っている作品なので何回見ても飽きない、そんな楽しさがあるかとおもいます。