このレビューはネタバレを含みます▼
オメガ性への差別が酷い時代、毛の色や瞳など人と違い母親に化け物扱いされた挙げ句捨てられ、周りからも虐げられてきた主人公Ωが財閥の御曹司と出会い、惹かれ合うが良い雰囲気のところで絶望に落とされる……明治時代を舞台にしたオメガバース作品。最後はハピエンです💕
オメガへの周りの目だったり、見世物小屋のじーさんからの体罰だったり、明治時代にオメガがいたらこんな風かもなと思う程世界観が作り込まれていて上手い具合に時代物とオメガバースを取り入れてある内容でした。
世間の風当たりは厳しいけれど家族や友人など身近な人には恵まれているのが救いだった。
征爾は真っ直ぐ想いを伝えてくれるし行動力もあるめちゃめちゃ良い男!!財閥の息子でイケメンがゆえに色々な人から声は掛けられるが征爾の本質を見て声を掛けてくるのは居なかったんだろう…そんな人が純粋で素直に反応してくれるマヤに惹かれていくのも分かるなあ。いい人に巡り合えて良かったねマヤくん(泣)
オメガバースだったけどこの二人はその設定無くても内面で惹かれ合ってるから結ばれてると思う。この時代にオメガ性であることが二人の絆を強くするための障害(読者にとっては良いスパイス)だったのかもしれない。
最後はオメガバースならではの本能で求め合うシーンも見れて大満足。
あと皆大好きだと思うけどキャラ崩壊お義父さん良い味出してる笑
いつか幸せな家庭を作っている二人の続きを見てみたいな😊