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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • しょせん他人事ですから ~とある弁護士の本音の仕事~

    左藤真通/富士屋カツヒト/清水陽平

    これは令和の義務教育
    2023年6月15日
    もはやギークの溜まり場から人生の延長線にまで発展したSNS(掲示板)。ネットリテラシーやコンプライアンスが強く求められるようになって久しい世の中だが、この漫画は特にネットの闇を法的な視点から描いているため勉強になった。
    いずれのエピソードも実際にありそう…というか日常茶飯事なネット中傷が題材になっており、自然と明日は我が身と思いながら読んでいくようになる。この辺りはしょせん他人事というタイトルが良い味出してるなぁと。
    今のこどもや、古い常識(古い=悪いとは一概に言えないが)に囚われた大人にこそ読んでもらいたいと思った。
  • 死役所

    あずみきし

    一度読みだすと止まらない
    2023年3月14日
    オムニバス形式のエピソードや登場人物の描写の解像度が高く、それでいて舞台設定自体は分かりやすいのでサクサク読めるので気づけば最新刊まで揃えていました。

    痛快な逆転劇や印象的なオチを期待して読むというよりは、各エピソードの登場人物がどのように生きて最後を迎えたかというドキュメンタリーを見て考える、楽しむという雰囲気の作品です。

    素敵な人生を送った人、報われない人生を送った人、それぞれに魅力があるので程よく感情を動かされます。繰り返し読みたくなるものもあれば、しばらく読めないと感じるものもあり、総じて独特な余韻が癖になります。

    エピソードの幕間で描かれる主要人物たちによるヒューマンドラマも魅力で、精神的に欠落している人、葛藤を続けている人、確固とした価値観の持ち主、サイコな人etc…それぞれにどんな過去があったんだろうと想像して読んだり、これからどんな成長を遂げていくのか考えたりできるのも先が気になるポイント。

    また「ジェンダー」「ネット炎上」「宗教」等、現代の日本社会で何かと話題になるテーマも一部取り扱っているのですが、思想的には比較的フラットに描かれているので、そういった描写に過敏な人もストレスなく読めると思います。人によっては物足りないかもしれませんが、個人的には良いバランスだと思いました。

    ただし作品のテーマがテーマなので、グロテスクなシーンがあったり、登場人物の生い立ちに自分を重ねてしまったりと、そういった面で苦手に感じる人はいるかもしれません。