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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • 夜明けがいちばん暗い

    山田ノノノ

    誰かにとっての救済の物語でもある
    ネタバレ
    2025年1月20日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 山田先生の描く暗がりのある人物が救われていく過程がとても好きです。
    身近な人や大切な人が亡くなってしまっている人が読むとより、グッとくるお話しだと思います。
    亡くなった人との気持ちの折り合いってどうやってつけていくのか、未来を生きている自分はここにいていいのだろうかと斎藤さんにとってはずっと心の時間がとまったまま前を向くことも死ぬことも出来ずにいた描写には胸が痛みました。
    アキさんの記憶や行動が斎藤さんの中に残っていること、そしてそれは生きている私たちにとっても同じで誰かの中には灯火のようにあたたかく誰かの記憶が残っていて知らずに人生を支えられているということに私は救われました。
    斎藤さんがアキさんを忘れることなく、タカヤ君と人生を歩む姿が眩しく夜明けに辿り着けたのだなと思いました。
  • 手を伸ばしたら、つばさ

    山田ノノノ

    変わらぬ美しさ
    ネタバレ
    2021年12月9日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 山田先生の描くほの暗い過去を抱える人物は秀逸です。
    不幸を物語のエッセンスではなく、人物たちの人格や行動に厚みを持たせているからだと思います。
    里見くんの優秀ではあるが、どこか人生を諦めている表情から力良くんからもらった気持ちや言葉で光を宿す瞳が美しいです。
    力良くんと一緒なら里見くんはこの先、何回も過去の自分に苛まれても乗り越えていける強さを手にすることが出来るのではないでしょうか。
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    hitomi

    美しさと心理描写が素晴らしい
    ネタバレ
    2020年10月22日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 心理描写と表情の美しさや切なさが繊細でとても丁寧です。あまりに微細で美しいので見いってしまいます。
    大人になった牧が優しさと包容力を兼ね備えていて、勝巳の心に寄り添い勝巳が辛いときも常に彼の立場にたち楽になれるように接してくれる姿が素敵です。
    まだ、勝巳の気持ち的には罪悪感が抜け切ってはいないですが牧と一緒にいれば何れ同じ歩幅で歩いていけると思います。二人のその後も気になります。
    『未熟な僕らは夏に為る』もとても素敵なお話でした。こちらも二人のその後が気になります。
    hitomi先生はカッコいいも美人も可愛いも幅広く描きわけていらっしゃるので、今後の活躍も楽しみな漫画家さんになりました。
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  • 雨上がりの僕らについて

    らくたしょうこ

    ピュアだけとリアル
    ネタバレ
    2020年10月7日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 真城も奏でもお互いを想い合い物語全体にピュアであたたかな雰囲気が流れています。
    しかし、真城の母親との関係はとてもリアルに表現されていています。息子に依存気味な母親。
    真城は学生時代の多感な時期を母親の不安定さに振り回されて過ごしていた様子や、そんな毎日の中で見つけた奏と過ごす場面はどれ程に真城の心を救っていたのだろうかと考えてしまいます。
    奏を傷つけられないよう無意識に母親に反抗してしまう真城の姿には泣いてしまいました。
    そんな出来事がありながらも、この二人なら幸せな明日を歩んで行ける未来が見える物語でした。