このレビューはネタバレを含みます▼
重いテーマではあるし、読み終えると「もっと時間があったら」「もっと会話できたら」「もっとお互いのこと知れたら」と色々考えてしまい情緒が大変なことになりました。
この限られた時間だから伝えられなかったこと、でもこの限られた状況だったからできたことがある、その状況が....
それが、本当に切ないですし、胸が締め付けられます。
生きていると「もし〜だったなら」と無限に考えてしまいます。
残された方は相手を想うことができるけど、でも、同時に苦しくもあると思います。
最期に「さようなら」と綺麗に挨拶をせず、日常会話のようなことが繰り広げられている状況があまりにもリアルに感じてしまって、本当にラストは塚本くんと同じように気絶しそうでした。この後続く塚本くんの人生の中できっと何度も反芻する出来事だと思います。それはあまりに美しくて甘美で、でも永遠の心残りでもあると思います。
とにかくこの作品は最高です。
テーマもテーマですし、読む方も正直心を削られますが、だからこそ腰据えて本気でしっかり読む漫画でした。
作者様の絵柄も本当に美しくて、感情がこんなに乗っている絵を見たのは初めてです。
精神的にも大変だとは思いますが、もしよろしければ、あなたの絵で、この漫画に出てくる愛すべきキャラクターたちをもっともっとたくさん見たいです。
橋内中尉は本当に可愛いです。もちろんしずまくんも八木さんも塚本くんもみんなみんな可愛いくて魅力的です....う、うぅ、情緒がまた大爆発しそうなので全話読み返します。