naaaさん

これは…コミカルストーリーなのかな？ノエルは忌み嫌われてきたけど、それでもルシフェルの強靭な守護と溺愛から捻くれずに育ったのは何とか飲み込みました。けれど、親子愛が性愛に変わるのが早過ぎる…親子愛だと思ってたけど恋人への愛情でした！って、１頁で切り替わってしまったような感覚。
ノエルの気持ちが恋に向かうのはわかります。が、ルシフェルはもうちょっと葛藤があってもよかったんじゃないだろうか…子供っぽくて、溺愛ゆえのというより我儘に見えてしまいました。
他にも魔族とのこと天界のことツッコミどころがありますが、終始二人だけの都合の良い世界観というようにしか見えませんでした。

思わせぶりに不幸話を振っておいて『そんな対した出来事じゃないやん』というような物語もあれば、『え！わりと大変なのにこんなにあっさり解決して良いの？』という物語もあるなかで、それぞれの人生が丁度良く描かれていて、共感しやすかったです。羽瀬くんが幸せを感じてくれて良かった。羽瀬くんの人の良さ素直さに神薙さんが心惹かれて癒やされるのも良かったなぁ✨これまで大変だったけど、みんなそれぞれこれから楽しく生きていけそう🎶と、読後感ほっこりで満足しました！
１つ望むなら、他の方もレビューで仰ってましたが、恋人になった神薙さんが羽瀬くんを大事にしてヤキモキする姿とか見てみたかった…😄💦

優翔の世界で経験したことはあまりに酷くて、ここまで逃げ場がなくなってしまったら、異世界へ行けてほんとに良かったと思いました。そのあと、物語的にあっさり優翔のトラウマも解消されるわけではなく、しっかり時間をかけてどんな時も優翔を大切にしてくれるウィーと心を繋げていく。そしてこれから長い時間孤独に耐えなければならなかったウィーの世界を、確固たる思いで変えていく優翔。お互いが唯一無二の存在になっていく様子が、無駄に長くもなく端折りすぎくもなく、ちょうど良く表現されていて、また、二人の恋物語だけじゃないところも、しっかり感動しました。この作家さん、ほんと良い物語を書かれるなぁ✨

甘いお話しがお好きな方にはオススメ
二人の想いの行方はわかっていたとしても、ただただ甘いだけではないのも良き。フユの謙虚でひたむきな想いは、ルシオルだけじゃく居心地良くて寄って行きたくなりますが、守られているばかりじゃなくてルシオルを守るために行動派な所が良かったです👍✨これから満たされても変わらないフユの周りには、ルシオル、ロウエン、レヴィンのようにみんなが集まってくる癒やしの子となるんだろうなぁ😄