このレビューはネタバレを含みます▼
結人✕恭平の続編。
『4月の東京は…』の蓮の兄、恭平とサイコと呼ばれる掴みどころのない超天才、結人。始まりは結人の執着と変質ぶりが際立っていましたが、蓋を開けてみれば純愛。結人もまた機能不全家庭で育った過去があり、愛に飢えた二人が出逢った軌跡の恋の物語です。まさに看板に偽りなし。
結人のタトゥー、左腕と親指の十字架は彼の母親とその愛人の墓標なのでしょうか?そうであれば、過酷な環境でも飄々と生き抜いた彼らしいな、と思えます。
東京シリーズ、本当に素晴らしく重厚な物語でした。他の方も書かれていますが、これから読む方はシリーズ全て読んで頂きたいです。そして願わくば彼等のその後もまた読みたいです。