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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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  • 水辺の夜【タテヨミ】

    euja

    現在第3部最新話まで読了★5です
    2024年5月14日
    オメガバース作品はよく見ますが、一部を除きストーリーを求めたことがないので、まさか韓国作品でこんな良作に出会えるとは思っても見なかったというのが正直な感想です。
    あらすじで分かる通り、攻めのテジュはαらしく真っ当にΩの主人公、イヒョンの肉体を借金の取引として求めますが、ヤクザなのにテジュは口は悪いものの優しく、そのせいかイヒョンの反応がとても可愛らしいです。オメガバースによくある設定もかなり省かれていて、心情描写を邪魔することなくスムーズに読めます。
    受けのイヒョンがあまりに強気で、でも一方でか弱くて、やっぱり反抗的で、その描写がもしかしたらテンプレのツンデレに見えるかも知れませんが、本人は今まで処女だし生きるだけで精一杯だった虚勢に過ぎないものだったと分かる描写も巧みです。攻めがそれに気付いた時の描写が、その抵抗があってこその彼だったと気付いた時の攻めの表情が、今まで見たことないほど素晴らしかったです。だからこそ、テンプレツンデレが食傷気味でも、イヒョンの乱暴的な描写は見ていてストレスがありません。あと単純に、第1部〜2部のテジュが性格的にも酷かったので、いくら殴っても採算が採れてると感じさせるのも巧みですね。本当に受けのイヒョンを愛してしまったと気付いてから自身の行いを後悔する心理描写は胸が苦しくなるほどです。
    たとえオメガバースでなくても成立すると思う世界観ですが、オメガバースだったからこそのストーリーが生きる、非常に繊細に作り込まれた名作だと思います。心からおすすめ出来る作品です。
  • PAYBACK【タテヨミ】

    fujoking/SAMK

    68話現在最新話まで読了★5です
    2024年5月14日
    韓国BLは最近ハマったのですが、こちらの作品は他作品に比べ韓国BLによくある冗長さを感じずストレスがありません。よくあるお互いが運命の相手だったのにそれを知らずに…というもどかしさもありません。もちろん、お決まりのその手の要素はありますが、攻めのジェイは第1部終了時に5年前の劇的な一夜の相手が主人公だったと早々に気付きますし、そもそも受けの主人公にとっては、そんな出会い運命でもなんでもありません。ただの、未だに思い出せる一夜の記憶でしかない。主人公のユハンは感情をあまり出さない人間ですが、キャラクターとしての自我を感じられるし本人にも自覚しきれない本心というのも、他キャラからの描写で分かります。ストーリーとキャラクター、描写が巧みです。
    メインの受けと攻め以外の説明描写はいらない、という人には不向きだとは思いますが、作劇が芸能界モノかつ復讐劇なので必然的に主人公たち以外の描写も多くなります。でもそれが蛇足ではありません。私の個人的な意見だと、よく見かけるBL漫画にありがちな主人公カップル以外にカップルが成立して、そちらの描写が増える…ということではないです。あくまでも作劇上必要な描写だと感じました。エッチシーンは多くないですが、ストーリーを楽しみたい人にはおすすめします。