ユラミさん

ヤケ酒、ということで1、2巻で恋愛の階段の数段飛ばしをダイジェストで見てるレベルで事後展開に辿り着くスピーディーさ、ええ、初っ端からぶっ飛んでます。でもこれがまた面白い。とても綺麗な絵柄で、1つ1つの描写が丁寧。

ざまぁ系も好きですが、円満解決(？)ルートを主に進んでいくこの作品もとても好きです。所々見つかるツッコミどころも自然な形でギャグとして成立してしまうのでまったく違和感が仕事しません(笑)何より王妃様がカッコ良すぎて惚れます。回避方法など存在しません(断言)

腹がちぎれるほど笑って、目が真っ赤に腫れるまで泣ける今でも大好きな作品です
切れ味の鋭い振り切ったギャグを主とするギャグ路線の時は時々入るシリアスシーンによってギャグが引き立ち、戦闘や過去、人情などを主とする物語の本筋を担うシリアス路線の時は唐突に突っ込まれるギャグシーンによってシリアスが引き立てられるのが他ではあまり見ない銀魂ならではの魅力と言っても過言ではありません
ギャグとシリアスでそれぞれ魅力を持つキャラたちのギャップを楽しむのがこの作品全体の醍醐味だと思ってます(笑)
読者の中でも好き嫌いが分かれやすいシリアス長篇は、連載初期の編集部や空知先生が「そんなに人気は出ないだろう」と思いそこまで長続きさせるつもりがなく、設定などをガバガバかつ浅く描いていた影響か展開と同時に設定を付け加える、いわゆる後付けが多くなり情報量で混乱してしまうこともありましたが、胸熱展開と御涙頂戴の感動シーンやギャグで毎回心を鷲掴みにされて夢中になりますし、何度も見返すくらい大好きです
終盤の将軍暗殺篇からのシリアス長篇はそれなりに長いのでスムーズに見たいという方にはアニメをお勧めしますが、尺の都合上でカットされてしまった名シーンもたくさんあるので、個人的には原作で全話読んでほしいです！

こういう悪役令嬢扱いされてる主人公サイドのキャラって、大体がウジウジしたりどこかイラっとするいかにも「男が好きそうで放っておけない」タイプか、強気でガサツで「一般的な淑女ではないけど物好きは惹かれる面白い女」タイプのどちらかで描かれがちですが、そういうのが全くなくて、令嬢、婚約者としてのプライド、立つ場所、在り方をきちんと理解した言動で、尚且つしっかりと自立しています。この手は最近よくあるジャンルですが、引っかかりを覚えることなく楽しく読めますよ。

こういう逆行悪女系の主人公は罪悪感を抱きながらだったり、悪行を躊躇ったりでどこかナヨナヨしているのですが、この主人公はどちらにも該当しない女で、潔く悪行まがいの仕返しをする姿はとても爽快です。主人公は真っ直ぐさや強かさ、カリスマ性を兼ね備えた魔性の女で、完全な悪役系なのに思わず見入ってしまう魅力を持っています。暴君陛下が少しずつその魅力に惹かれていくのも物語を読んでいく中で面白い要素の一つです。

拷問バイトという物騒かつツッコミどころ満載の仕事、少し怖い系かな…と思って読んだらいい意味で裏切られた。個性的な登場人物たちのやり取りは見ててとてもほっこりする。

復讐を心に決めながらも、歪むことなくどこまでも真っ直ぐで美しい主人公がとてもいい。ありがちな展開かもしれないけど、それが全く気にならない面白さがある。

無料分を読んだ民です。今までの人生を台無しにするも同然の理不尽かつ迷惑極まりない一方的で勝手の過ぎる行為にも関わらず召喚された側の善意や綺麗事で許され、そこから異世界で物語を展開していくというのが異世界召喚物では当たり前のようになっているから、異世界召喚と召喚後のぞんざいな扱いに対する姫の今までの法則のようなものに逆らった行動は見ていてとてもスッキリする。元々姫に陰陽師の娘としての強さがあり、その強さが報復を可能としているのがまたいい。