サディスティック・ビューティー~真田×辺見編~【タテヨミ】
Woo Yeonhui/Lee Geumsan
このレビューはネタバレを含みます▼
最初は暴力描写に心が痛みすぎて途中で読むのをやめようかなんども迷いましたが、名作だと聞いたので諦めずに最後まで読んだら、、、名作でした。辺見の気持ちなんて関係ない、辺見をそばに置くために精神的にも肉体的にも追い込んだ真田が、辺見にも愛してほしいと思ってしまったところからはもう涙がぽろぽろと止まりませんでした。よくある、らぶらぶ、いちゃいちゃ、という終わりではありません。真田の暴力性もそうですが、辺見もかなり傲慢で、周りへの劣等感からか誰彼構わず傷つけるので全て失っても傲慢さからかそれに気づけず、そこを真田につけこまれるところからこの話は始まるので、、、。ただ、2人が過去に向き合えたときや、辺見の心が少しずつ回復していくところや、真田が辺見にも愛してほしいと気づいてしまったとき、真田が辺見を大切にしようと努力するところ(最初が衝撃すぎるので、この努力をしてももう取り返しはつかないだろ、とは思ってしまいますが)を目撃できるのはたまらないものがありました。真田がとにかく不器用すぎるので(不器用という表現はかなり抑えめな表現です)どうなることかと最終話までドキドキハラハラしていましたが、真田も真田で、なんとか後悔と反省を繰り返して、勇気を振り絞って心を曝け出せたからこそ、この結末があったのかな、と思います。たぶん万人には理解されない愛の形だと思いますし、私も辺見にはそれでいいんか、、、とも思いましたが、辺見がそれで寂しくないなら(私は辺見に甘いです)、2人がそれでいいんだというのなら、いいと思います。私はもう最終話はボロ泣きでした。ちなみに真田はある時点からもう辺見に暴力は振るわないし、どちらかが命を落とすとかそんなこともないので、それらで悩んでいる方は安心してください。めちゃくちゃ深いお話です。ある意味純愛です。愛は真田のほうが圧倒的に重め。辺見の愛はこれからちょっとずつ増えていくかな?最終話の先の2人もすごく見たいので、先生が外伝を書いてくれたら嬉しいです。長文になってしまいましたが、迷っている方の参考になれば幸いです。