さよなら、英雄になった旦那様 ~ただ祈るだけの役立たずな妻のはずでしたが……~
進む/遠雷/とき間
このレビューはネタバレを含みます▼
序盤のヒロインへの周囲の扱いがあまりにも理不尽で心が痛みました。
愛する人が戦場にいる似た境遇の友人や教会のおばあちゃん、鍛冶屋のご夫婦、ギルバートのような存在がいることによんでいるこちらも救われていたような気持ちで読み進めました。
悲しみに暮れる中でも誰かを憎もうとせず、人を思いやりながら前に進もうとするヒロインは痛々しいほど健気で素敵な人です。
戦場で戦う兵士と、戦いのない場所で待つ人とでは精神状態も環境の過酷さも違うのはわかるんですが……エリオット、帰宅してすぐ王も巻き込んでの書類持って、兵士やら不倫相手引き連れて乗り込んでくるのは…さすがに……と思いました。
疑いを持ったことや騙されたこととかは、戦場に身を置いている状態のエリオットに騙されるなんて!というのはさすがに酷かなとは思いつつ(フローラも不貞の噂に不安になっていましたし)、相手の良くない噂が流れてきて不安になるのは仕方ないとして、浮気する前にエリオットには踏みとどまってほしかったです。
(苦しい精神状態で何かに縋りたくなるのもそれこそ仕方ないのかもしれませんが…)
最初はお守りを幸せそうに見つめて、心からフローラを愛して、信じようとしていたエリオットを見てしまったので、とてもやりきれない気持ちです…。
フローラは噂に不安になりながらも不貞の噂に負けず、毎日変わらずエリオットを思い心の底から無事を祈りながら、生活も苦しいであろう中でも美味しい料理でエリオットをもてなそうとしていました。
フローラほど聖人になれとは思いませんが、家に来た時のエリオットの仕打ちが酷すぎて同情できません。
聖剣が聖剣でなくなってしまった?のは、やはりフローラのお祈りがなくなったからでしょうか…。
あたたかい人達の所に辿り着けたフローラが、彼らと共に幸せになってくれることを願います。
そしてエリオットが全てを知った時どうするのか、あの聖女(仮)はどうなるのかも楽しみにしております。
がんばれフローラ!!