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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • アンチロマンス

    日高ショーコ

    リアル
    2025年2月23日
    自分自身同性愛者なのですが、この話は心にぐっとくるものがあります。周防が私の初恋の人物にめちゃくちゃ似ています。(どうでもいいことですが)僕は中学時代に友達以上恋人未満のサッカー部のMという友人に更衣室で頰にキスをされ、初めこそ戸惑いましたが、徐々に彼のことを恋愛的に好きになりました。彼はよく休み時間に膝の上に乗ってきたり、ハグをしてきました。「お前ならマスク越しにキスできるわ」とも。でも、お互いに好きという言葉は交わさなかったんです。彼は僕の猛烈な好意に気づくと別の友人と絡むようになって僕から離れるようになりました。そして学期終わりに一度大喧嘩をしたきり、彼とは一切話すことはなかった。そのまま同じ高校に進学してゲームでの交流と通して一度だけ仲直りの会話をしたんです。でも彼は「あんまり何があったか覚えていない」と。あぁ、ずっと引きずってたのは僕だけだったのかと。この時もお互い同性愛のことは触れませんでした。彼は彼女を作っていたそうなので、私は彼が異性愛者だと思い、叶わない恋を諦める、そんな日々が続きました。しかし、2年後、彼が別の男子生徒とやっていたことを聞いた。もう私の心は限界だった。「どうしてあの時好きと言えなかったのか」「僕はずっとずっと前からお前のことを好きだったのに、お前が異性愛者だから諦めようとしていたのに」「憎い」「辛い」「羨ましい」と。でもあの頃には二度とは戻れない。これは准一さんと通じるものがありました。親友以上恋人未満って関係は本当に難しいです。この作品ではその葛藤が非常に巧みに表現されていて、羨望を感じつつ自分と重ねて読んでしまいました。こんな素晴らしい作品に出会えるなんて思いもしなかった。ぜひ沢山の人に読んでもらいたいですね。