このレビューはネタバレを含みます▼
mxtxの魔道祖師を読んでからの中華BL2作目でした。たぶんだけど、魔道祖師にハマって来た人にはあんまりグッとくるものはないだろうな、という感じでした。
話全体が魔道祖師ほど単純ではないし(悪口ではなくて、魔道祖師はファンタジーとしてはたぶん構造がすごく単純な部類に入ると思う。スターウォーズに近いかな)中国神話も混ざってきてなんか小難しいし、起承転結もそこまでハッキリしてるわけじゃない。
それでも高評価にしたのは、私はPriestという作家の作風がmxtxより個人的には好きなのと、何よりも沈巍への愛ゆえです。
そう、私は沈巍がめちゃくちゃ好きなんです。沈巍ほど美しくて残酷で自己中で打算的でプライドが高くて執着心があって、なのに底抜けに献身的で自己犠牲的な男は初めて見ました。つまり、私にとってどストライクだったわけです。そんな沈巍が愛する趙雲澜と結ばれるところが見たいという、その一心で最後まで貪り読みました。
ぶっちゃけ途中話がよく分かんないところもあったし、全部をきっちり理解できたかと言われると、そこは自信がない。正直盛り上がりにかけるところもあった。
でも!!そんなことは!!沈巍の美しさと闇深さに比べたらなんてことはないんですよ!!!深淵と混沌を背負った美しい鬼神(もうこれだけでものすごいパワーワードだと思う)が沈巍なんですよ!!!
彼は鬼なので、いわゆる人間の執着攻めとか闇堕ちなんて比べものになりません。なんせすでに闇から生まれたんで。一万年も受けをストーキングしてるんで。受けから告白されて嬉しいときは涙を流せない代わりに自分の手を噛み切って血を流すんです。ネタバレになるからあんまり詳しくは書けないけど、受けが自分から離れないように罪悪感という真綿で首を絞めるように追い詰めていくんです。どうです、すごいでしょう?(?)
もうこの小説に至っては、ちょっと話が好みじゃないかな?と思っても、ひとまず、ひとまず沈巍に会ってみてほしい。お願いだから。そして誰か私と沈巍について語り合ってほしい。愛を語りたいんです、仲間を心よりお待ちしております。