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今月(5月1日~5月31日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • レンタルタマちゃん

    らくたしょうこ

    猫は愛されるために生まれる
    ネタバレ
    2025年11月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ まずBLを読みたいという方にはあまりしっくりこない作品かもしれません。ペット、特に猫を飼ったことがある方にはかなり刺さる内容。猫って友達とも恋人とも家族とも違う、唯一無二の存在なんです。ただただ愛しい。そんな関係性が見事に描かれています。BLに限らず、私が今までに出会った作品の中で最も綺麗で純粋な気持ちで想いあう二人でした。
    タマの猫っぷりが完璧すぎるし、矢澤もそんなタマに本当の猫として接します。タマと矢澤が戯れてるシーンは非常に可愛くて癒やされる。ずっと一緒に遊んでいてほしかったなぁ…
    同じ町で生まれて、父親からの暴力があって…生い立ちは矢澤とタマとでそんなに違いはなかったように思う。ただ、誰が手を差し伸べてくれたかによって運命は大きく変わる。作中でタマが初めて発した言葉がなんともやるせない。どうしようもなく救われない状況、クソったれと言いたくもなる。
    矢澤がタマに渡そうとしていた花、咲いていた場所からしておそらくナガミヒナゲシですかね。花言葉は「平静」「慰め」「癒やし」。二人はまさにお互いの存在が癒やしになっていたんでしょうね。
    似たような見た目でカリフォルニアポピーという花がありまして、オレンジ色のカリフォルニアポピーの花言葉に「私の願いを叶えて」というのがあるそう。個人的にこちらもなかなかしっくりくるなぁと思いました。最終的に矢澤はタマに花を渡すことができず、二人の願いも夢のまま終わってしまいましたからね…
    そりゃ矢澤とタマが別の町で幸せに暮らしていってくれるのが一番嬉しいですよ。最終話の扉絵のように。でもこの終わり方でよかったと思うし、私はハッピーエンドだと思っています。今まで経験した苦痛や悲しい記憶、負った傷、犯した罪、これらを背負って生き続けるにはあまりに重すぎる…
    描き下ろしと作者様のあとがきにより、最後に矢澤が拾った子猫はタマの生まれ変わりでほぼ確。これでだいぶ救われました。これからたくさん愛されてね。
    私は事前にネタバレレビューを確認した上で読みました。ネタバレなしでこの結末を見届ける際の衝撃がいかほどか気になるところではありますが、私はネタバレありで正解だったかな。死ネタでかなり落ち込むタイプなので、心の準備をしていなかったら耐えられなかったと思う。読了後は悲しくもあり、一方ですっきりとした心地よい余韻にも浸れる作品です。
  • 誰か夢だと言ってくれ

    みっしぇる

    読み始めと終わりで印象がガラッと変わる
    ネタバレ
    2025年11月21日
    このレビューはネタバレを含みます▼ 文才がないため今までレビューの投稿は控えておりましたが、読み終えた後の余韻が収まらずどこかにぶちまけたくなったため初レビューです。
    可愛らしい絵柄に不思議な夢を見るというちょいファンタジー要素もあり、最初は「可愛い男子高校生たちが可愛いことやってんなぁ〜」とニヨニヨしながら読んでいました。
    まず1巻を読み終えた時に「この内容で10巻まで続くのは意外かも…?」と思いました。が、読み終えて納得です。ストーリーの作り込みがすごい。読み進めるにつれてどんどん引き込まれていき、ノンストップで読み切りました。レビューでみなさんがおっしゃっている通り5巻からの展開がすごいです。まさに「誰か夢だと言ってくれ」と言いたくなる。
    現寿の初登場シーン、姓の部分が聞き取れないような表現になっていたのはそういうことだったのかぁ…と。そして真柴兄弟の周りで起こる一連の不思議現象は夢路が見守っていてくれてたんだね。生前の夢路と現寿の会話は保健室での「おやすみ」で終わってしまっていましたが、夢路が笑顔で「おはよう」と起こすシーンに繋がるのがいいなぁと思いました。
    夢路が魅力的な子なだけに非常に落ち込みましたが、登場人物みんながそれぞれ前向きに成長しており、読了後スッキリと晴れやかな気持ちにもなれます。この作品に出会えて、読んでよかった。