このレビューはネタバレを含みます▼
正直、獣耳キャラの登場する話はあまり好きでは無いのですが、この作品は萌えを狙った話でもキャラでもないのですんなり読めました。しかも一番好きだったキャラはロキ(笑)こういう一途で従順なのに報われない孤独な人が好きみたいです。亜人で禁忌の子供で愛している唯一の存在が実の妹で兄とも名乗れずなんて…なんですかこの不憫のオンパレードは!他人で人間で、簡単にナカバの心を攫ってしまったシーザがさぞ羨ましかっただろうなぁ。せめて他人だったらよかったのに…絶対結ばれない関係って悲しい。こんな気持ちを抱えたまま過ごすより短い人生を全うした終わり方で良かったのかもしれないとも思いました。他の幸せ探して欲しいけど、ナカバの存在が大き過ぎてナカバ無しの人生は多分無理そうだし。ラストは結構あっさり目でエピローグがもの足りない感じでした。せめてナカバの子供が産まれるシーンまで描いて欲しかったなぁと。そしてその子が男の子でロキって名前にするとかベタなオチを望んでました(笑)