獅帆さん

漫画から来ました。ストーリーはそれなりに面白いと思いますが、いくらファンタジーといえど、貴族を題材にしているにしては、言葉が簡略した庶民的な言葉を使っていたり、文章がおかしかったりと、作者の文章力の低さにイライラしてしまい内容が余り入ってこなかったのが残念でなりません。これなら、漫画だけ読んでおけばよかったです。一巻は購入しましたが、これ以上は買わないと思います。

はじめはオメガの扱いの悪さに気持ちが辛くなる場面もありましたが、主人公の柳のようなしなやかな強さや生真面目な不器用さといった共感できる人間性が魅力的で、ヒーローの不器用な愛し方も、もだもだすると思いつつニヤニヤしながら読み進めてしまいました。ストーリーもとても丁寧で読了後の満足感が素晴らしいです。

有能な女性主人公は大好きなのですが、この主人公は、どうしても有能に見えず好きになれませんでした。私には残念ながら、有能サバサバ系女子を装うただの空気読めないズケズケ女子にしか見えませんでした。確かに言語などの個人スキルは高いのかもしれませんが、大勢の前で上司に嫌味を言うのは稚拙な行為であって、有能な人間はやらないと思います。物の考え方も幼さが目立ちます。ファンタジーではありますが、時代背景を考えたらあんな態度は取らないんじゃないでしょうか。あと、言葉も時々使い方がおかしいところがあって、その違和感に引きづられて物語を楽しめませんでした。社会人経験が長い人ほど違和感でモヤモヤしそうな物語でした。