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今月(4月1日~4月30日)

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シーモア島
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投稿レビュー
  • あなたの愛など要りません

    冬馬亮/ありおか

    面白かった!
    ネタバレ
    2024年8月26日
    このレビューはネタバレを含みます▼ いつも途中で飽きちゃうのか小説を読み終えることが少ないんだけど、これは一日で読んじゃいました!
    ラシェルやランスについては言わずもがな、皆様が語ってくださっているので割愛します。

    ヘンドリックについての感想です。
    漫画やアルファポリス様で公開してる外伝を読んじゃってから書いてるので、そんな描写無かったなんてことがありましたらすみません。
    ちなみに、漫画だけだと描写が分かりづらくて、こちらを読んで印象が変わりました。

    灰色ローブさんが言っていた、心にひびが入っている、とはヘンドリックとして生まれる以前に修繕できないほどの心の傷を負っていたせいで、自身の感情の機微すら分からない人間になってしまった?
    英雄と呼ばれ負け知らずだったヘンドリックが初めて戦闘中に背中を庇われたアリーに感じたのは戦友に対するそれで、けれど頑なに運命や愛情だと言っていたのは人生で与えられてきた感情のカテゴライズではなく、生まれて初めて自身で気づいた感情だったから?
    ラシェルに対しても遅すぎる初恋を拗らせた頃にはすでにアリーという恋人がいる、愛を捧げるのは人生で一人じゃないといけないという教えに固執したせいでラシェルを人心を惑わす魔女として罵って行動し、結果最悪な事態を引き起こしてしまった。
    だけど一度目の人生でラシェルを殺してしまったことにキンバリーですら初めて見る涙を流し、後に塔から飛び降り、記憶がない筈の二度目の人生にも影響を及ぼすほどに深層心理では確かにラシェルを愛していたと思うヘンドリック。
    これでもし……物語の前提を壊すもし、ですが。
    もしヘンドリックが幼少時に初恋を経験していたなら。もし自身の感情から逃げずに少しでも向き合っていたなら。もしアリーが男性だったら運命の恋なんて言わずそれこそ背中を預け合う友になっていたかも。
    どこかで少しでも歯車がズレていたら……なんて。
    小説の最後、ラシェルが息を引き取るまで白い世界に留まっていたヘンドリックはきっと心の傷も回復したから生まれ変わりに入ったんじゃないかと思う。
    続編があったなら、ヘンドリックにもぜひどんな形であれ幸せになってもらいたいです……!
  • 切らないで…

    上地優歩/丹野洋一郎

    なんというか…
    2013年7月7日
    絵は綺麗だし最後の展開には、えー…そうなっちゃうか、と驚いた。悪い意味で。
    二話構成だとこんなもんなのしれないけど、最後までなんでそうなるのか結局のところの真相は曖昧なままで終わっていて、どことなしに消化しきれない。
    作中の手がかりから想像力を働かして自分なりの解釈をして――。と、良く言えば友情の複雑さを描いた美麗作品、悪く言えば都合のいい作品…?